こんにちは!今回からミライエコールメンバーの学校でのエピソードをつづった、さくっと読める記事をお届けします。シリーズ第1弾の担当はメンバーの花です。
みなさんは小学生のころ、どのような遊びやクラブ活動をしていましたか?わたしが小学校3年生のころのクラスでは、休み時間になると男子も女子も一緒にサッカーをするのが流行っていたのですが、女子は男子に勝てないことばかりでした。
わたしの小学校では4年生から6年生までがクラブ活動に参加するので、クラスの女子数人で来年はサッカークラブに入ろうと考えました。サッカークラブには男子しかいなかったので、「女子サッカークラブがあったらいいよね」という話になりました。そこで、わたしたちは校長室に行き、校長先生に女子サッカークラブを作ってもらうようにお願いしたのです(今考えれば担当の先生がいらっしゃったと思います、校長先生すみません)。
その結果はというと、校長先生にわたしたちの話を聞いていただくことはできました。しかし、「今あるサッカークラブに入ればいいでしょう」ということで、新しくクラブを作ってもらうことはできませんでした。結局サッカークラブに入ったのはほんの数人で、別のクラブに入った子が大半でした。
この経験はわたしたちにとって、自分の意見を言うことができた、話を聞いてもらえたと感じられるものであると同時に、その場でそれが断られるという小さな失敗体験であったと思います。日本若者協議会様とのイベントでも話題に上がった通り、幼いうちから自分の意見を言い、それによってなにかが変わるという経験は、自分たちの生活や環境をもっとよくできると実感できるようになることにつながるでしょう。
この団体で活動する今は、当時のわたしたちの意見の言い方にももっと適切な方法があったと思うし、その方法を学ぶ機会があればとてもよかったと思います。もっとささいなことでも意見を言う機会がたくさんあれば、どれかが成功体験になったかもしれません。そして先生方も意見の妥当性をよく検証したり、たとえ意見が正しくなかったり実現不可能であったりしたとしても、一度持ち帰って検討するふりをしたりするという手もあるかもしれないなと考えています。教育にそんな視点が増えれば、わたしたちミライエコールが理念とするところの、「生徒が学校をもっとよくできると思える状態」に近づくかもしれません。