こんにちは、ミライエコールメンバーのたおです。
食品など、身近な商品のパッケージについているベルマーク。小学校などで集めた経験のある人も多いのではないでしょうか。
図:https://www.bellmark.or.jp/download/logo.htm
集めたマークが1点=1円に換算され、学校の備品購入に役立てられるベルマーク運動は、学校にいる人だけでなく、手軽に教育の支援をしたい人にも嬉しいしくみですね。
今日はそんなベルマークについて、意外に知らない事実をご紹介します!
雑学1 ベルマーク運動の当初の目的はへき地支援だった
ベルマーク運動は、1960年に朝日新聞社が中心となって始めた運動です。
そのきっかけは、1957年に全国へき地教育研究連盟が、朝日新聞社にへき地学校への支援を要請したこと。
その後、現在のベルマーク教育助成財団(以下「ベルマーク財団」)の元となる財団が立ち上げられ、ベルマーク運動がスタートしました。
1963年にはへき地学校への援助事業が始まり、テレビなどが贈られました。
雑学2 ベルマーク運動では自分たちの学校以外も支援できる
ベルマークを集めると学校の備品を購入できることはよく知られていますが、実はその過程で自分の通う学校以外も支援することができます。
備品を買うとき、購入金額の10%がベルマーク財団に自動的に寄付され、さまざまな教育援助活動に使われるのです。
ベルマーク運動発足のきっかけとなったへき地学校のほか、支援学校・病院内学級・災害被災校といった各種学校支援、さらに海外の日本人学校や発展途上国で活動するNPOなど、国外への支援にも使われています。
ベルマーク運動のしくみ
図:https://www.bellmark.or.jp/about/flow/flow.htm
協賛会社は、商品にベルマークをつけている会社のことです。ベルマークを集めてベルマーク財団に送ると、点数に応じて協賛会社が学校にお金を払います。このお金で協力会社から備品を購入すると、購入金額の10%が協力会社からベルマーク財団に寄付され、さまざまな教育援助活動に使われます。
雑学3 学校以外もベルマーク運動に参加できる
ベルマークを集めて備品購入に使うには、ベルマーク財団への申請が必要です。
参加できる団体は、小学校・中学校・高校のほか、保育園・幼稚園なども。
2006年からは、大学の団体やサークル、公民館も参加できるようになりました。
雑学4 ベルマークがついていないベルマーク運動参加商品もある
ベルマークがついていなくても、集めることでベルマークと同じように備品購入に役立てられる商品があります。
使用済みインクカートリッジ・トナーカートリッジ(エプソン・キヤノン・ブラザー製)
ベルマーク専用回収箱に入れると、インクカートリッジが5点、トナーカートリッジが50点で換算されます。
日本テトラパックの紙容器
下のマークがついている容器です。牛乳やジュースなど、身の回りのさまざまな飲料に使われています。
図:https://www.bellmark-schoolmilk.jp/bellmark/register.html#flow02
開いて洗って乾かし、専用の回収箱に入れると、内側が白いものは10kgで200点、内側がアルミ箔のものは10kgで400点となります。
三ツ矢サイダーの王冠
集まった王冠の数をベルマーク財団に申請すると、1つあたり0.7点に換算されます。
グリーンスタンプのギフト券・ポイント券
ポイント交換サービス「グリーンスタンプ」のギフト券・ポイント券は、手続きを経ると1枚あたり200点に換算されます。
詳しくはこちら。
雑学5 ベルマークの切り方に決まりはなく、切れても有効
マークが間違えて切れてしまっても、半分以上残っていれば有効です。
セロテープでつなぎ合わせたものでもOK!
会社名がわからないマークも財団に送ることができ、有効なら加算されます。
図:https://www.bellmark.or.jp/download/logo.htm
雑学6 協賛会社の都合により、ベルマークが無効となるときがある
会社の統廃合やベルマーク事業脱退により、せっかく集めたベルマークが無効となってしまう場合があります。
特に近年は新規加入企業より脱退企業の方が多くなっているので注意が必要です。
脱退した会社のベルマークも脱退後半年間は有効ですが、脱退後にもう一度協賛会社に復帰したとしても、ベルマーク番号が変わるので無効となります。
こうしたことから、集めたベルマークは長期間ため込まず、こまめに回収に出した方がよさそうです。
ベルマークは、学校などのベルマーク運動参加団体に届けるほか、ベルマーク財団に直接送ることもできます。
現在のベルマーク運動協賛会社一覧はこちらから。
雑学7 ネットショッピングでもベルマーク運動に参加できる
Web Bellmarkを経由してショッピングサイトで買い物をすると、購入金額のいくらかが自動で学校に寄付されます。普通に買うより割高になることも全くありません。自己負担はありません。
多くの大手通販サイトが対象となっているので、ネットで買い物や予約をするときには、ぜひWeb Bellmarkからサイトを探してみてください!
寄付先の学校は指定することもお任せにすることもできます。学校を指定しない場合、全額が被災校支援に使われるようです。
おわりに
身近なようで意外に知らないベルマーク、あなたが知っている雑学はいくつありましたか?
私は記事を作成する中で、ベルマーク運動の幅の広さに驚かされました。
負担なく教育支援ができる活動が広く根づいていることはすばらしいですね。
一方で、手続きの複雑さや脱退企業が多いことなどはベルマーク運動の課題なのではないかと思います。
私も中学生のころにベルマークの集計に少し関わったことがありますが、協賛企業の入れ替わりによって集計方法が変わっていたり、小さすぎて扱いにくいベルマークがあったりするなど、かなり大変な作業だった記憶があります。
少子化や共働き家庭の増加が進む中、PTA頼みの集計作業は今後難しくなってくるのではないでしょうか。
実は、こうした声はベルマーク財団にも届いており、現在は集計作業のデジタル化を目指す研究が進められているそうです。
より簡単で効率的に、ベルマーク運動に参加できるようになるといいですね。
図:https://www.bellmark.or.jp/download/logo.htm
ベルマーク運動についてもっと知りたい方へ
この記事は、ベルマーク教育助成財団のサイトを参考に作成しました。
ベルマーク運動についてもっと知りたい方は、ぜひこちらのサイトをのぞいてみてください!
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