
みなさんこんにちは、ミライエコールです。
今回から、インタビュー企画が始動します✨
学校教育や、生徒主体の活動において活躍されている方にインタビューを行い、その考え方や活動の内容に迫っていきます!
記念すべき第1回は…
2024年生徒会大賞を受賞された粟谷旭妃さんです!
<プロフィール>
- 埼玉県立和光国際高等学校出身
- 現在大学1年生
- 2024年高校生個人の部で生徒会大賞を受賞
- 主な活動内容
- 生徒会会計担当として、ボトムアップ型の生徒会予算を策定
- 埼玉県生徒会連盟初代副代表
- 多摩生徒会協議会副議長
- 日本中高生協議会渉外部署長
Q高校時代に一番頑張ったと思う活動は?
生徒会の会計担当として、部活予算の配分を考え直したこと。
例年、人数が多い部活動や実績が出ている部活動には高めの予算が設定されていました。そうではない部活動で必要な設備の修繕をしようと思っても、予算が足りないという状況があり、ニーズに合わせた予算分配ができていないと感じていました。それを解消するために、高めに予算が設定されている部活動の生徒や先生に直接かけあい、民意を反映した予算分配になるように活動しました。
Q生徒会活動のモチベーションは?
3つあります。
①尊敬する先輩がいたこと。
自分が1年生の時の生徒会長(2年生)が、計画力や行動力、カリスマ性がある人で、この先輩に恥じないような活動をしたい!と思いました。
②他校の生徒との交流で刺激を受けたこと。
外務活動も活発に行っていて、他校の生徒会メンバーと交流する機会も多くありました。そこで、他校で頑張っている活動に負けないようにしたいと思っていました。
③生徒からの感謝や反応が嬉しかったこと。
生徒会の会計担当として行った部活動予算の見直しでは、予算がこれまで少なく、必要な修繕が行えていなかった部活動の生徒からとても感謝されました。すごく嬉しかったし、これのためにやってきたんだと思えました。
また、「生徒を楽しませること」をモットーに活動していたため、生徒会活動への関心が高まったり、いい反応をもらえたりするととても嬉しかったです。
Q「生徒を楽しませること」というモットーのもと、どんな活動をしていた?
生徒総会で、ショートコントをしたこともありました!
総会の後に生徒や先生からの反応がすごくあって嬉しかったです。取り組みをするようになってから、生徒から学校行事や生徒会運営に対して率直で自分でも考え付かなかったような意見が寄せられるようになりました。
Q大変だったことや障壁となったことは?
生徒会の活動がブラックボックスになっていて、生徒会内のルールや制度を詳しく知らない他の生徒や先生から理解を得られなかったこと、それを説得することが大変でした。
生徒会担当以外の先生や一般の生徒から見て意義が伝わりにくい制度やルールがあった時に、生徒会を敵に見立てるような雰囲気があるように感じました。あまり協力的でない先生に対しては、会計の先生が説得に回ってくれました。
Q学校を超えた生徒どうしのつながりは大事だと思う?
大事だと思います。自分たちが刺激をもらってモチベーションになるだけでなく、反対に刺激を与える側にもなれるからです。私が創設に関わった埼玉県生徒会連盟は、生徒どうしの交流活動がまだ活発ではなく、いわゆる「ブラック校則」がある学校もあります。そのような学校と交流して経験を伝えることで、生徒会活動や生徒主体の活動を活性化していけると思っています。ただ、交流するだけではあまり意味がありません。自分の学校に持ち帰り、実際に行動するまでが大事です。
Q粟谷さんにとって生徒会の意義は?
生徒会活動を通して、自分で考えることや疑問を持つことができるようになりました。生徒会はずっと未完成なものだと思っています。変化する時代や地域・学校の特色に応じて、理想の学校は1つではないからです。疑問を持つことで課題が見つかり、それを1つずつ解決していくことで、理想の学校に近づいていくのではないでしょうか。
生徒会は、生徒がいてこその存在です。自分たちが生徒に寄り添うことで、生徒も生徒会に対して声を届けてくれるようになることを、生徒会活動をしている中で大切にしていました。
Q将来の目標は?
政治における情報格差を縮めて、民意を反映した合意形成のお手伝いをすることです。
生徒会をしていて感じていたのは、生徒会とその他の生徒の間に情報格差があって、そのせいでお互いに歩み寄れなくなっていること。それは政治でも同じ構造があると思います。政治についてあまりよく知らない国民が政治家を悪と見立てて批判したり、政治家が国民に意見を求めずに自分たちで決めた方がはやいと思ってしまったり。民意を反映させる過程は難しいけど大事なことだから、国民と政治家の間をとりもつようなことができたらいいなと考えています。生徒会で得た経験から、こういう目標を持つようになりました!
*インタビュアーから
みなさんいかがでしたか?
「生徒会は生徒がいてこその存在」という言葉がとても印象的でした。
生徒に、生徒会の活動や学校の取り組みに関心を持ってもらうには、また生徒が主体的に楽しく学校生活を送るためにはどうすればいいのか、とても考えて活動されていたことが伝わってきました!
次回のインタビュー記事もお楽しみに!
