本イベントは一般社団法人日本若者協議会と学生団体ミライエコールのコラボイベントです。
日本若者協議会さんは、政策決定の場に若年層の意見を反映させるため、主に政策提言やウェブメディアでの情報発信を行っています。詳しくは、日本若者協議会さんのウェブサイトをご覧ください。
生徒会活動など生徒が学校生活に関わる場は存在しますが、実際どれくらいの生徒が参加できているのでしょうか。生徒会活動支援協会の発表(1)によれば、参加人数の少なさも今後の生徒会の課題の一つだといいます。その原因として、一定数の生徒が生徒会活動に積極的ではないことがあげられています。
しかし、生徒たちの無関心は必ずしも生徒側に問題があるわけではなく、学校側が、生徒が確実に参加できる制度を整えることも前提として必要だと考えます。そこで、みなさんは「学校内民主主義」についてご存じでしょうか?「学校内民主主義」とは、「児童生徒、保護者、教職員が互いに話し合いながら、校則や学校行事を決めていくこと」を指します(2)。政府が「生徒指導提要」を改訂するなど、学校内民主主義は前進しているように見えますが、日本若者協議会さんによれば、「まだまだその考え方が浸透しておらず、一部の教員のみで議論、決定している学校も多いのが現状」だといいます(3)。そこで、日本若者協議会さんは学校内民主主義が推奨だけではなく法制度化される必要があると考え、「学校内民主主義の制度化を考える検討会議」(4)を立ち上げ、2024年1月には文部科学省に『「学校内民主主義」の制度化に向けた提言』(5)を提出しました。
私たちミライエコールは「生徒が学校生活に関する自分の考えや意見を言えること」などを目標に日々活動しており、それは学校内民主主義の考え方や日本若者協議会さんの掲げる「若者の声が政治や社会に反映され実現する」(6)という目標とよく似ています。そのため、この度コラボ企画を実施させていただくことが決定いたしました。
本イベントでは、日本若者協議会さんの行っている「学校内民主主義の制度化を考える検討会議」に、我々ミライエコールがウェブメディアで発信してきた体験談を組み合わせます。具体的なイベント内容は以下の通りです。
イベント名「何がどう変わる?学校内民主主義法制度化後の学校像」
実施場所:オンライン(zoom)
期日:2月6日18:00〜20:00
内容・進行
①日本若者協議会さんからの「学校内民主主義」についての説明
②ミライエコールやその他有志による体験談発表
③グループワーク
まず、日本若者協議会さんの行っている「学校内民主主義の制度化を考える検討会議」をもとに、日本若者協議会さんから学校内民主主義についての説明をいただきます。次に、ミライエコールや有志の方から「学校内で何か変えようと意見を言った経験」についての体験談を発表します。そしてグループワークの時間では、学校内民主主義の説明や体験談の発表を受けて、それらの体験談において、
①「何が問題であったか/何が障壁となっていたか」
②「学校内民主主義によってそれらの問題/障壁はどのように解決できるか」
③「学校内民主主義によっても解決できない問題は何か」
④「その問題はどのように解決できるか」
について参加者の方々に議論していただきます。最後に、グループワークで話した内容を全体で発表していただきます。
本イベントは、実際の学生の体験と照らし合わせることで、学校内民主主義の法制度化が実現することによって学校教育がどう変わるのかについて浮き彫りにすることを目的としています。これはミライエコールの今後の活動にも大きく影響を与えることになるでしょう。ミライエコールではイベント実施後に報告記事を公開しますので、この記事で興味を持った方はぜひそちらもご覧ください。また、日本若者協議会さんのウェブサイトもぜひご覧ください。
参考文献
(1)生徒会活動支援協会, 『生徒会の「課題」鮮明:「生徒会活動の実施状況に関する調査」結果報告』, 2022年
(2)公明新聞, 『子どもの声が尊重される「学校内民主主義」進めよう 生徒指導の手引、12年ぶりに新しく』,2022年
(3)日本若者協議会, 『文部科学省に「学校内民主主義」の制度化に向けた提言を提出しました』, 2024年
(4)日本若者協議会, 「学校内民主主義の制度化を考える検討会議」, 2023年
(5) (3)に同じ
(6)日本若者協議会, 「日本若者協議会について」
↓その他の記事はこちらから↓